道具紹介担当一号の中田と申します。ついに、お待ちかねの道具紹介の番が回ってまいりました！実はジャグリングと言われてもピンとこなかったんだよね…なんて方も、是非今回の記事でジャグリングについて知っていただけたら、あるいはより興味を持っていただければ幸いです～
（このコーナーは複数回に分けてお送りしていきます。これに続く記事もぜひどうぞ↑）
今回は僕の大好きな道具、“ボール”と“クラブ”をご紹介致します。いや僕自身この道具達がほんと大好きでして、早く道具紹介を書きたくてうずうずしておりました。はい、うずうずしておりました。僕がこの道具達のことを語りだすと本当に止まらないと思いますが今回は抑えて、大事なところだけお伝えできればいいなと……それでは早速……！
まずは皆さん、”ボール”（玉）を使ってジャグリングする（芸をする）姿を思い浮かべてみて下さい。
それはどんな姿でしょうか？街中で目にしたことのある大道芸人達はどんなことをしていましたか？？
おそらく、３つ以上のボールを２本の腕だけを使ってポンポンと投げ続ける姿を浮かべた方が多いと思います。
そうです、そのイメージは概ね（！）正しくてボールジャグリングの基本は「投げる」という動作なんです。ボールジャグリングを含むこの「投げる」を主とした芸全般のことは英語を用いて“トスジャグリング”と呼ばれていまして、一番歴史が長く、そして現在も世界中で楽しまれています。
[ このジャグリングの歴史についてはJuggling DonutsのHP内のＡｂｏｕｔ ジャグリング に詳しいです、次のURLをご参照ください→http://juggling-donuts.org/ ] さてこんな風に言うからには別の動作を用いたボールジャグリングもあるの？なんてことを突っ込まれるはずですが、そうなんです。
実は、ボールは他の道具に比べ極めて多くの動作によるジャグリングが考案されてるんです！
想像がつきますか？
軽く列挙していくだけでも「バランスする」「転がす」「跳ねさせる」「体を通す」「すくう」「挟む」…などなど枚挙にいとまがありません。これはボールが球形という、この世で一番シンプルな形状をしていることに由来している、と僕は考えています。確かにそう言われればそうだが、なんだか納得しないような…このことを文章で詳しく説明するのは難しいですね。百聞は一見に如かず、実際に見ていただくほかありません。
パフォーマー紹介はまた別の記事でする予定ではありますが、今回のJDL2016ボールパフォーマーである貫井さんはとても多彩な動作を用いるまさにマルチラウンダーとも言える方で、この話題の好例です！(ここで宣伝)
そうそう、"クラブ"の説明もしなければいけませんね。クラブとは棍棒を英語で言ったものて、皆さんも大道芸人がボーリングのピンみたいなものを投げている様子を見たことがあるかと思います。あいつのことです。どちらかと言うとデカイ体をしたクラブの方が客の目を引きやすく、大道芸人が好む印象があります。おお、また「投げる」が登場しましたね。クラブもトスジャグリングに含まれる、ボールに負けずとも劣らない楽しい道具なんですよ～
ではでは、クラブとは一体何なのか。ボールとは何が違うのか。
クラブには一つ、ボールとは違うわかりやすい特徴があります。
それは回転数を考慮しなければいけない等、形状の複雑さから来る難しさです。ボールでヒョイとやれてしまう技でも、いざクラブでとなると中々できない、なんてことが多々あります。
でもこれはボールでは伝わらない軌道の美しさや派手さといった見映えの代償って所です。ボールと比べてプレイヤーが少ないのはこんな所からきているんですね…
しかしJDL2016クラブパフォーマーである鈴木さんは違います。その技術力からボールでも高難易度の技をクラブでもほいほいと決め、またクラブならではの動きもたくさん披露することができるんです！（ここでも宣伝）
少しだらだらと書いてしまいましたが、本当にボール、クラブについての大事なことを伝えることができたのかな…
でももし皆さんにジャグリングは楽しそうだなって少しでも感じてもらえたらそれはそれで満足です！
まだまだ書き足りないですが、最後まで読んでいただいた方本当にありがとうございました。
でも最後にもう一つだけお伝えしたいことがございます。
それはジャグリング全般にも言えることですが、ジャグリングというものは今まで説明した通り非常に多様性に富んだ営みです。それは何を意味するかというと、する技の傾向等、各人のジャグリングには驚くほどその人の個性が反映されるということです。舞台ジャグリングともなると傾向は雰囲気や選曲にまでおよび、その個性はより顕著に現れます。
どうかジャグリングにも一期一会があると思って、ぜひ今年のJDL2016にいらしてみて下さい。
もっと世界中にジャグリングの面白さが広まるといいな～
